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2023.02.13 News

冬の風物詩



バッチリ写真に収めることができました♪
今回はいつもとちょっと話題を変え、撮影した写真についてお伝えします。

道東の冬の風物詩として定着している「SL冬の湿原号」は、今年で23年目を迎える人気の観光列車のひとつになっています。釧網本線の釧路駅と標茶駅間を片道約1時間30分かけて、国立公園に指定されている釧路湿原の沿線を走ります。
私は毎年、この時期にはカメラを持って、人間の息づかいのような白い煙を吐く蒸気機関車を撮影に行っています。
今回の掲載写真を説明しますと、一つ目に、青空が広がった晴天であったこと。写真全体が明るくなり車輌に光が多く当たり引き立ちます。二つ目は、風がなかったこと。これにより蒸気機関車が吐いた煙がその場所に留まります。もし北風が吹いていると、煙が車輌の手前に流れ込み“寝て”しまいます。三つ目には、外気温が低いこと。撮影当日の外気温はマイナス13℃まで下がり、水面には蓮の葉に似た通称ハス氷が見られました。寒さが厳しくならなければ出現せず、午後の時間帯になるとハス氷が解けこの場所から川下へ流されて消えてしまいます。
このように被写体として、風の向きによる煙の流れ方や氷の張り具合が、毎回シャッターを押すたび状況が異なり足を運んだ時の運という面白い要素があります。
今回の撮影場所は、釧路駅から近い釧路川鉄橋と呼ばれるところで、並んで撮影するには広くかつ足場もよく、この日は私と同じようにカメラを持った方が300人くらい集まっていました。私の隣にいた方は大阪から飛行機に乗って来たとお話しされていました。それだけ、この「SL冬の湿原号」には魅了するものがあるのでしょう。私もその一人です。
今年は3月中旬まで運行される計画になっています。大正15年製造の蒸気機関車の力強い姿をぜひ現地で見られますことをお勧めします。

[総務部 林]

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